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トラヤヌス

トラヤヌス

トラヤヌスはローマ帝国の最盛期の皇帝。五賢帝の二人目である。シヴィライゼーションVIのローマの指導者として登場する。

登場作品

  • シヴィライゼーションVI

トラヤヌス

トラヤヌスはローマ帝国史上、最も優れた時代とされる五賢帝時代の皇帝である。

五賢帝とはネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの五人。世界史で覚えるのに苦労した人も多いだろう。ハドリアヌスの時代にローマ帝国の領土は最大になった。

トラヤヌスは軍人の出身で、シリアで功績をあげて元老院議員、執政官になった。上部ゲルマニア(現在のフランス東部)総督のとき、皇帝ネルウァから後継者に指名された。ネルウァは皇帝になったときすでに高齢で、政治バランスには優れていたが軍への影響力は皆無だった。子供がいなかったこともあり、遠縁のトラヤヌスを指名したようだ。

皇帝になったトラヤヌスは、ドナウ川流域のダキアを征服して属州にした。さらにペトラを首都とするナバテア王国にも侵攻して属国にした。

トラヤヌスは各地に街道を整備し、凱旋門を建設した。首都ローマには公衆浴場や図書館、商業施設を建設して、まさに「最良の皇帝」と呼ばれた。

さらに東方の大国パルティアの首都クテシフォンを陥落させるなど、優れた軍事的才能を持っていた。しかし東方の領土では反乱が相次ぎ、負担が大きすぎることから次の皇帝ハドリアヌスはすぐに手放してしまった。