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モンテスマ

モンテスマ

モンテスマはアステカ帝国の皇帝。シヴィライゼーションでは最も愛される指導者の一人で、同シリーズ屈指の戦争狂。その高圧的な態度、軍事一辺倒の政策、見た目の野蛮さから圧倒的な人気を誇る。

初代シヴィライゼーションからII、III、IV、V、VIまで全作品にアステカの指導者として登場する。ただし初代からIVまではモンテスマ2世、VとVIはモンテスマ1世であり、同一人物ではないらしい。

登場作品

  • シヴィライゼーション
  • シヴィライゼーションII
  • シヴィライゼーションIII
  • シヴィライゼーションIV
  • シヴィライゼーションV
  • シヴィライゼーションVI

性格

  • 内政重視、民主優先
  • 農業志向、軍事志向
  • 攻撃志向、農業志向

意外にも、最初の頃のモンテスマは平和主義者だった。IIIから攻撃的になり、蛮族と呼んで差し支えないほどの野蛮人に変身した。

モンテスマ

モンテスマ(モクテスマ)は二人いる。アステカを強大な帝国に成長させたモンテスマ1世と、スペイン人の侵攻を受けたときの皇帝モンテスマ2世の二人。

モンテスマの野蛮さは個人のものというよりも、アステカ帝国の風習そのものにあるといってよい。アステカ人の文化は、まさにカルト宗教そのものだったからだ。

街の中心にはピラミッドのような神殿があり、その頂上で捕虜は生きたまま心臓をくりぬかれ、その心臓は彼らの神に捧げられた。もちろん生贄の儀式のときには市民が集まり、その光景に熱狂していた。

死体は階段から下へと落とされ、その捕虜を捕らえた戦士に与えられた。彼らは人肉を食べていたのである。

アステカ帝国は生贄にするための捕虜を求め、周辺国に戦争を仕掛けていた。アメリカ大陸に渡ったスペイン人たちは、彼らの儀式を見て驚愕したという。

アステカのヤバさはそれだけではない。

スペイン人たちがやってきたとき、アステカ帝国皇帝はモンテスマ2世だった。

彼は白人を初めて目にしたこともあり、スペイン人たちを神の使いだと信じてしまったのである。モンテスマは念のため、神官に命じて魔法でスペイン人たちを攻撃させた。しかし魔法は効かなかった。

モンテスマはスペイン人たちを迎え入れ、その場で捕らえられてしまった。こうしてアステカ帝国は滅亡したのだった。