リンカーン
リンカーンは奴隷解放宣言で有名なアメリカの大統領。初代シヴィライゼーション、II、III、IVのアメリカ指導者として選ばれた。
彼は奴隷解放宣言とゲティスバーグでの演説「国民の国民による国民のための政治」があまりに有名で、シヴィライゼーションでも平和主義者のように扱われているが、南北戦争を勝利に導いた指導者でもある。
登場作品
- シヴィライゼーション
- シヴィライゼーションII
- シヴィライゼーションIII
- シヴィライゼーションIV
性格
- 友好的、民主優先
- 拡張志向、勤労志向
- 哲学志向、カリスマ志向
進歩的な平和主義者、といった扱いのリンカーン。プレイヤーからは信頼できる数少ない文明として貴重な存在。
リンカーン
アメリカ合衆国第16代大統領のリンカーンは、アメリカ分裂の危機にあった南北戦争で北軍を勝利に導いた。
当時のアメリカでは、移民の安い労働力を利用して工業化の進んだ北部と、黒人奴隷を労働力として大規模農場を運営していた南部で奴隷制度の扱いをめぐる対立が高まっていた。このような中でリンカーンは、奴隷制度の制限を掲げて大統領に当選した。
リンカーンの当選が決まると南部11州は連邦からの脱退を宣言し、アメリカ連合を立ち上げた。こうしてアメリカは北部連邦、南部連合に分かれて戦争状態に入っていった。
これを見たイギリスとフランスは、南部連合を支援することでアメリカの弱体化を狙おうとしてきた。そこでリンカーンは奴隷解放を宣言し、北部連邦の正当性を世界に表明したのだった。
奴隷解放という大義名分の前にイギリス・フランスはアメリカから手を引いた。軍事力に勝る北部連邦はリンカーン指導のもと戦争に勝利し、アメリカの分裂は阻止された。
リンカーンは激戦地となったゲティスバーグで「国民の国民による国民のための政治」という民主主義、自由、平等を掲げた演説を行った。この演説は後に最も引用されるアメリカ大統領の演説になった。
なお、このように黒人奴隷に優しかったリンカーンだが、アメリカ先住民には冷酷だった。戦争中に彼らが年金支払いの約束履行を求めて反乱を起こしたとき、リンカーンは彼らを処刑、虐殺、もしくは強制収容所行きにしてしまった。
南北戦争末期、リンカーンは劇場で観劇中に暗殺された。