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カトリーヌ

カトリーヌ

カトリーヌ・ド・メディシスはフランスの王妃。イタリアの大富豪メディチ家の出身で、残虐な王妃として知られる。

シヴィライゼーションVIのフランス指導者として登場。権謀術数が大好きなメディチ家出身らしく、スパイや外交を駆使してくる。

登場作品

  • シヴィライゼーションVI

カトリーヌ

カトリーヌはイタリアの大富豪メディチ家の出身で、フランス王アンリ2世と結婚して王妃になった。

メディチ家はヨーロッパでも有数の資産家で、イタリアのフィレンツェを中心に銀行業を営んでいた。フィレンツェは共和制の国だったが、実質的にメディチ家が支配していた。

アンリ2世が事故死すると、実質的にカトリーヌが政治を行うようになった。彼女の時代にはカトリックとユグノー(プロテスタント)の宗教対立が激しくなっていて、ついにユグノー戦争が始まった。

カトリーヌはカトリック教徒だったが、争いを収めるためにユグノーのナバラ王アンリと自身の娘であるマルグリットを結婚させることにした。結婚式に参列するため、多くのユグノー貴族がパリに集まった。

カトリーヌはユグノーの指導者コリニー提督を兵士に襲わせ、集まった貴族も殺してしまった。この事件は瞬く間にパリ全体に広がった。市内の各地で多くのユグノー市民が襲われ、大量虐殺される事態になった。さらに虐殺はパリからフランス各地にまで広がりを見せた。

この事件はサン・バルテルミの虐殺と呼ばれ、首謀者と見なされたカトリーヌは冷酷非道の極悪人として名を残すことになったのだった。