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アッティラ

アッティラ

アッティラはフン族全盛期の王。フン族は古代ローマ帝国にたびたび侵入しては略奪して回った恐ろしき蛮族で、その王であるアッティラは「神の災い」とか「神の鞭」と呼ばれるほど恐れられた。

シヴィライゼーションにはどこの文明にも属さない「蛮族」が登場し、アッティラはこの蛮族を密かに率いているとされていたが、晴れてシヴィライゼーションVに文明としてフン族が登場した。

登場作品

  • シヴィライゼーションV

アッティラ

フン族は現在のロシア南部のあたりにいた遊牧民だが、彼らがどこからやってきたのかは、はっきりしていない。

フン族の王であるアッティラはパンノニアに拠点を置き、東ローマ帝国に何度も侵入して荒らし回った。東ローマ帝国はもちろん、西ローマ帝国も恫喝して金品を巻き上げていた。要求が受け入れられなければ実力行使で奪う、まさに蛮族だった。

東ローマ帝国は首都コンスタンティノープル、主要都市アドリアノープル、ヘラクレアを除く都市をすべてアッティラの軍に破壊されてしまったとされる。フン族は侵略した街の住民を虐殺し、生き残った者は自分の軍に加えていった。

次にアッティラは西ローマ帝国の侵略を開始し、北イタリアの諸都市を攻略していった。このときアッティラ軍から海へ避難して建設された都市がヴェネツィアだった。

パンノニアに引き上げたアッティラは、今度はふたたび東ローマ帝国への侵攻を予定していたが、宴会中に急死した。死因には暗殺説もある。