アブー・バクル
アブー・バクルはイスラム教の創始者ムハンマドの親友で、ムハンマド亡き後のイスラム共同体を率いた初代正統カリフ。シヴィライゼーションIIIのアラブ指導者として登場。
拡張志向で宗教志向、そして戦争も辞さない姿勢は、まさに初期のイスラム帝国の姿そのもの。
美しい顔をしていたとされているが、イスラム教では偶像崇拝が禁じられているため、アブー・バクルの肖像画は探しても出てこない。
登場作品
- シヴィライゼーションIII
性格
- 拡張志向、宗教志向
世界にイスラム教を広めようとする意思を感じる。戦争はジハード(聖戦)なので何ら問題はない。
アブー・バクル
シヴィライゼーションに登場するアラブ(アラビア)文明は、別名イスラム帝国と呼ばれる。イスラム教という、ひとつの教えのもとに成立した宗教国家なのである。
イスラム帝国の創設者は、イスラム教を創始したムハンマド(マホメット)である。ムハンマドは宗教指導者というだけでなく、ムスリム共同体というイスラム教徒だけで構成された軍団を率いて国家を樹立した。
だからアラブの指導者としてムハンマドが登場してもよい気がするのだが、そんなことをしたら世界中のイスラム教徒を激怒させることになる。
なぜなら、イスラム教では偶像崇拝を固く禁じているからだ。架空のゲームといえど、ムハンマドを登場させるなんてとんでもない、というわけだ。
アブー・バクルはムハンマドの親友で、真っ先にイスラム教徒になり、教えを決して疑わなかったという。アーイシャという娘がいて、9歳(!)のときムハンマドと結婚した。従って、アブー・バクルはムハンマドの義理の父でもある。
ムハンマドが亡くなると初代カリフ(ムハンマドの代理人)になり、ムスリム共同体を率いた。このとき従わなかった勢力を打ち破り、アラビア半島を再統一した。また、ビザンツ帝国やサーサーン朝ペルシアと戦った。
カリフになってから2年で病没。