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リチャード王の十字軍

リチャード王の十字軍

リチャード王は第三回十字軍で活躍したイギリスの国王。「獅子心王」の異名で知られる。

シヴィライゼーションIIの七不思議に登場し、以降は登場しない。リチャード王は歴史に名を残した人物だが、別に世界遺産とかではないのですぐに登場しなくなった。なぜか都市の資源生産量が強化される。

作品 名称 必要技術 失効技術 効果
II リチャード王の十字軍 工学 工業化 都市の全スクエア資源の生産量+1

リチャード王の十字軍

リチャード1世は第三回十字軍で活躍したイギリスの王で、英雄として扱われることが多い。

しかし彼の母親は英仏両国の王妃アリエノールで、ほとんどフランスで暮らしていたために英語はあまり話せなかった。しかも10年の王位のうち、イギリスに滞在したのは半年程度でしかなかった。というのも、リチャードはイングランドだけでなくフランス南西部のアキテーヌ地方も領有していたので、そちらを優先していたのである。

リチャード1世は信心深く、理想主義者だったため十字軍の参加を希望した。第三回十字軍はイギリスのリチャード1世、フランスのフィリップ2世、神聖ローマのフリードリヒ1世という、豪華な顔ぶれが参加することになった。ちなみにリチャードは「獅子心王」、フィリップは「尊厳王」、フリードリヒは「赤髭王」と、それぞれ格好いいニックネームがあった。

この中で最も活躍したのがリチャードだった。キプロス島を占領してアッコンを攻撃、アラブ軍の将軍サラディンを破りヤッファを占領した。リチャードとサラディンはエルサレムで対峙して戦線は膠着した。

ここでリチャードとサラディンはお互いの支配地を確認し、第三回十字軍は終わった。

なお、この間フィリップ2世は病気で引き返し、フリードリヒ1世は不慮の事故死によって戦線離脱、オーストリア公レオポルト5世もリチャードと仲違いして帰還している。

リチャードは帰り道でレオポルト5世に捕らえられ、フリードリヒ1世の息子である神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世に引き渡された。リチャードは母親アリエノールが莫大な身代金を払ったことで、やっとフランスに帰ることができた。

十字軍の英雄にこんな仕打ちをしたレオポルトは、ローマ教皇の怒りを買って破門された。

故郷に帰還したリチャードは、フィリップ2世との戦争中に41歳で戦死した。ちなみにリチャードの弟は、ジョン失地王である。