マゼランの世界周航
人類史上初となる世界一周は、スペインのマゼラン艦隊によって達成された。
初代シヴィライゼーションからIIIまで登場する世界遺産。海上ユニットの移動力を増やす効果がある。その効果は失効することはないが、ゲーム全般で海上ユニットはあまり重要ではないので、さほど重視されることもない。
作品 | 名称 | 必要技術 | 失効技術 | 効果 |
---|---|---|---|---|
初代 | マゼランの探検航海 | 航海術 | - | 海上ユニットの移動力+1 |
II | マゼランの探検航海 | 遠洋航海術 | - | 海上ユニットの移動力+2 |
III | マゼランの世界周航 | 航海術 | - | 海洋ユニットの移動力+1 |
マゼランの世界周航
マゼランはポルトガル人だが、ポルトガル王室と仲違いしてスペインの艦隊を率いることになった。新たな航路の開拓を命じられたマゼランは、総員270名、5隻のキャラベル船を率いてスペインのセビリア港から、南アメリカ方面へと旅立った。
航海は順調には進まなかった。まずポルトガルからの妨害を受け、次に船内で主導権争いが発生した。それでもなんとか南アメリカに到着したが、ついに艦隊内で反乱が発生し、なんとか鎮圧した。
南アメリカ南端のマゼラン海峡を抜けるまでに2隻を失い、太平洋へと到達した。
太平洋では陸地がないため、船員はビタミンC不足に陥り、壊血病に悩まされた。当時はビタミンCなど知られていなかったので、壊血病は船乗りに恐れられていた。やがてマゼラン艦隊はグアム島、フィリピン諸島に到着し、セブ島へと進んで現地住民から物資を得た。
マゼランはセブ島のすぐ近くの島で、アステカを征服したコルテスの真似をして少数で多勢に襲いかかり、死んでしまった。
残された船員はインド洋、南大西洋を経てスペインに帰還した。この間、ポルトガルに捕まりたくなかったので港に寄らなかったとされる。おかげで栄養失調と壊血病でひどいことになった。
こうして約3年で世界一周が達成されたが、マゼランは死んでしまって、5隻の船は1隻になり、乗員も270名から18名まで減少していた。それでもマゼランの名前は歴史に残ることになったのだった。