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不老長寿

不老長寿

古代から現代まで、人類が永遠に求め続けているのが不老長寿である。

しかし、不老長寿は必ずしも人類を幸せにするとは限らない。シヴィライゼーションIIIでの不老長寿の効果を見てほしい。単に人口が増えるだけで、市民は幸福にならないのである。人口が増えれば、不幸な市民が増えることになる。

先進国が軒並み少子高齢化に突入した現代において、不老長寿は必ずしも歓迎されるものではなくなっている。

作品 名称 必要技術 失効技術 効果
III 不老長寿 遺伝子工学 - 全都市の人口増加が2になる

不老長寿

不老長寿、もしくは不老不死は人類が昔から追い求めてきた。

中国を最初に統一した始皇帝は、不老不死の薬を探すよう命じた。彼は不老不死を望み、水銀を飲み続けたために命を落としたとも言われている。

シュメールのギルガメシュ叙事詩では、ギルガメシュが旅立ったのは永遠の命を求めたからだった。日本でも古事記に不死の実を探す物語がある。

中世に入って、ヨーロッパでは不老不死を得られる薬「エリクサー」を求めて人々は錬金術に励んだ。ハンガリーの貴族エリザベート・バートリは若い娘の血で満たした浴槽に浸ることで、若々しさを得ようとしていたとされている。

そして東洋でも西洋でも、不死鳥伝説が残されている。昔から人類は永遠の命を追い求めていたのだった。

しかし現代には医療が発達したり労働環境が改善されたことで、老化を遅らせたり、寿命を延ばしたりすることが可能になってきた。果たして人類が老化と死から逃れられる日がやってくるのだろうか。