世界史Civ事典

シヴィライゼーションVの宗教

AI文明が好む宗教の一覧

宗教名 好む文明
イスラム教 アラビア エジプト オスマントルコ カルタゴ ソンガイ バビロニア モロッコ
カトリック アステカ インカ ヴェネツィア オーストリア ケルト スペイン デンマーク フランス ブラジル ポーランド ポリネシア ポルトガル ローマ
シーク教 -
神道 日本
儒教 朝鮮
ゾロアスター教 アッシリア ペルシア
テングリ教 フン モンゴル国
東方正教 エチオピア ギリシア ビザンチン ロシア
道教 中国
ヒンドゥー教 インド インドネシア
仏教 シャム
プロテスタント アメリカ イギリス イロコイ オランダ ショショーニ族 スウェーデン ズールー ドイツ
ユダヤ教 -

イスラム教

創始者はムハンマド。アッラーを絶対唯一の神とし、コーランを聖典とする。メッカに向かっての礼拝、ラマダン月の断食、巡礼、コーランに基づく法規範などが特徴。

基本的に法律よりもコーランの記述を基準にして生活することや、天国に行くための聖戦(ジハード)なら命も惜しまない信者もいることから、他の宗教から恐れられている。

カトリック

ローマ・カトリック教会。キリスト教の最大教派。ローマ教皇を最高指導者に戴き、修道会を持つ。サクラメントと呼ばれる儀式や、聖人を敬うことを重視する。

長い年月の中で教会の腐敗や慣習化が進んだため、ルターやカルヴァンなどのプロテスタント勢力が台頭するようになる。スペインやポルトガルなどの布教に熱心な信者が多く、世界中に広がった。

シーク教

インド北西部パンジャーブ地方で創始された宗教。ヒンドゥー教とイスラム教に対抗し、カースト制度の否定などを特徴とする。19世紀にはラホールを中心にシク王国を築き、イギリスと争った。

神道

日本で信仰される。自然崇拝、祖先崇拝を基本として、仏教や儒教の影響を受けて発展。明治以降は国家制度に組み込まれ、国教化された。古事記や日本書紀に書かれた日本神話が元になっていて、天皇制を維持する大きな理由でもある。

伊勢神宮が最も格が高く、江戸時代にはお伊勢参りが流行した。現在でも日本会議など神道に影響を受けた団体が支配層に支持されている。

儒教

中国の哲学者、孔子の説教を中心として成立。漢の国教となり、朝鮮や日本に大きな影響を与えた。日本では朱子学として学問研究の域にとどまったが、朝鮮では科挙や書院と深く結びつき、身分社会の裏付けとなった。

儒教には年上の者や身分が上の者を敬うという考え方がある。おかげで韓国や日本では若年層が虐げられることが未だに多い。

ゾロアスター教

ペルシアで創始された宗教。世界でも最も古い宗教のひとつ。主神アフラ・マズダと暗黒神アーリマンの対立による二元論・終末論を中心とする。聖典はアベスター。

善と悪で対立する宗教だが、基本的に善のほうが優れている。善は炎を象徴とするため、火が尊ばれる。今も少数の人が信じている。

テングリ教

テングリはアジアの遊牧民族に共通する天上神。創造神であり、運命を司る男性神。あるいは、青空や天空そのものを表す。女性神の大地に対応する。

テングリ教では幸福は天から、厄災は地底からやってくると考えられているが、あまり組織化された宗教ではないので、地域によって信じられる内容は異なる。

東方正教

キリスト教の教派のひとつ。西のカトリック教会に対して、コンスタンティノープル主教座を中心に発達した。ギリシア正教会やロシア正教会など。

正教会は世界で統一された組織ではなく、地域ごとに設立され横のつながりを保つ仕組みになっている。また、厳密には正教会に属さないアルメニア司徒教会やエチオピア正教会、アッシリア東方教会などがあり、これらと正教会をまとめて東方教会と呼ぶ。

道教

漢民族の伝統的宗教で、儒教、仏教と並んで中国三大宗教のひとつ。老子を教祖とする。太平道は黄巾の乱を起こし、後漢の滅亡を招くこととなった。人為を否定し、無為自然が万物の本体と考える。

陰陽道、気の流れ、仙人などは道教の考え方から来ている。

ヒンドゥー教

インドの民俗宗教。バラモン教を基礎に、民間信仰が結合したものとされる。創造、存続、破壊が繰り返され(輪廻)、そこからの解脱を理想とする。聖典はラーマーヤナなど。

ヒンドゥー教では牛が神聖な動物とされているので、市街地でも牛がくつろいでいたりする。信者は肉を食べてはならないことになっているが、全員が守っているわけではない。

仏教

創始者は仏陀(ブッダ)。キリスト教、イスラム教とともに世界三大宗教のひとつ。神と人との関係によって成立するのではなく、人間の生き方を問題として真理の発見を課題とする。

三大宗教のひとつではあるが、比較すると信者の数も地域も狭い。仏教はその性質からあまり積極的に布教されず、戦争の原因となるようなことも少なかった。

プロテスタント

カトリック教会から分離したキリスト教の教派。教会の腐敗を批判した宗教改革により誕生。キリスト教の原点回帰を掲げ、聖書を唯一の信仰対象とする。ルター派、カルヴァン派などがあるが、諸派を束ねる組織は存在しない。

カトリックと異なり布教に熱心でないカトリックは穏健そうに見えるが、聖書の記述に忠実に従うという意味では原理主義的であり、同性愛などを激しく嫌う。

ユダヤ教

世界最古の宗教とされる。神とモーセの契約を重んじ、独特の戒律を持つ。

ユダヤ教を信じる者はユダヤ人と呼ばれ、ユダヤ人は自分の国を持たずに生活してきた。独特の戒律のせいか、金融業に携わり裕福な生活をしている者が多かったせいか、他の市民から嫌われることが多く、たびたび迫害されたり虐殺されたりしてきた。

第二次世界大戦以降、ユダヤ人が集まった国家イスラエルが建国された。