世界史Civ事典

アレクサンドロス大王 前356年~前323年

 マケドニアの王。ギリシャ諸都市を従え、ペルシャ帝国を征服しオリエント全域を支配する大帝国を築き上げた希代の英雄。イスラム圏ではイスカンダルと呼ばれる。

人物評価・実績

 ギリシャアテネ・テーバイ軍を破り、ギリシャ諸都市で構成されるコリントス同盟を組織。全権将軍として遠征に出発した。

 エジプトのファラオとなって支配。ペルシャ帝国を滅ぼし、その後継を宣言した。中央アジア、インドにも遠征。

 各地に新都市アレクサンドリアを建設し、軍の拠点とした。ペルシャ文化と積極的な癒合を図り、帝国の公用語にギリシャ語を採用。現地の行政制度を踏襲し、ペルシャ人を積極的に登用した。

Civのアレクサンドロス大王

 Civ1からCiv6まで、全作品に登場している。Civ5まではギリシャ、Civ6ではマケドニアの指導者。かなり攻撃的な性格で、軍事優先。Civ5では特性として、都市国家に強力な影響力を持つ。

  志向1 志向2 志向3
Civ1の志向 拡張主義 軍事優先  
Civ2の志向 拡張主義 軍事優先  
Civ3の志向 商業主義 科学主義 好戦度:普通
Civ4の志向 哲学 攻撃 「主従制」を好む

詳細

 マケドニア王ピリッポス2世とエペイオスの王女オリュンピアスの間に生まれる。ピリッポス2世はヘラクレスを祖とする家系で、オリュンピアスはアキレウスを祖とする家系とされる。

 ヘラクレスはギリシャ神話最大の英雄で、9つの首を持つ怪物ヒュドラの退治や地獄の番犬ケルベロスを生け捕りにした逸話がある。アキレウスは叙事詩「イーリアス」の主人公。トロイア戦争で活躍したが、弱点のかかとを射貫かれて命を落とした。「アキレス腱」の由来である。

 アレクサンドロスは父に従ってギリシャに進軍し、騎兵を率いてアテネ・テーバイ連合軍を破った。ペルシャ遠征を計画中にピリッポス2世が暗殺されたため、20歳でマケドニア王となった。反旗を翻したテーバイを討伐してギリシャの混乱を収め、東方遠征へと出発する。

 ダレイオス3世が率いるペルシャ軍10万をイッソスの戦いで破り、ダレイオスの母、妻、娘を捕らえる。ペルシャからの和睦を拒否して進軍を続けた。

 南下してエジプトに入ると解放者として迎え入れられ、ファラオとなった。この地に後に最も湯名となるアレクサンドリアを建設する。

 再びペルシャに遠征したアレクサンドロスはガウガメラの戦いでペルシャ軍を破り、バビロンやスーサに入城して略奪を行った。特にペルセポリスは徹底的に破壊し、市民を虐殺した。

 次に中央アジアへ侵攻してスキタイに勝利、ペルシャ全域を征服するとインドへ侵入した。部下が疲労を理由に進軍を拒否したため引き返し、スーサに帰還した。 

 アレクサンドロスはペルシャ帝国の後継を宣言してダレイオス3世の娘と結婚、ペルシャの文化や制度を取り入れてペルシャ人との融和を推進した。公用語には古代ギリシャ語を採用し、各地に自らの名を冠した街アレクサンドリアを建設して拠点とした。

 アラビア半島への遠征を計画中、33歳の若さで急死した。

 アレクサンドロスの死後、帝国は部下たち後継者によって争われ、分裂することとなった。

逸話

  • ヘラクレスとアキレウス(どちらもギリシャ神話の英雄)の血筋を引いている。
  • アリストテレスから直接学問を学び、遠征中も交流があった。
  • 戦争では先頭に立って戦った。
  • ペルシャ軍がアテネを焼き払った報復として、ペルセポリスを破壊し市民を虐殺した。