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万里の長城

 万里の長城は、中国に存在する城壁。現存する長城の地図上の距離は2700キロメートル程度だが、二重三重に建設された部分や、地図に記されない部分を考慮すると総延長はその2万キロメートル以上にもなるとされる。

 北方異民族の侵入を防ぐために始皇帝が建設し、長い歴史の中で修築や移築が繰り返された。現存する長城の大部分は明の時代に建設された。110メートル毎に狼煙台が設けられており、敵が攻め込んできた際には直ちに知らせることができるようになっている。

 巨大なレンガを積み上げた高さ9メートルもの部分から、土を固めただけの土塁のような部分もある。大部分の高さは2メートル程度で、歩兵はさほど苦労せずに上ることができる。これは騎馬兵を防ぐことに目的があったためで、中国は歴史上常に北方の騎馬民族に悩まされてきた。

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