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ハギア・ソフィア聖堂

ハギア・ソフィア聖堂

537年に建設されてから千年近く、世界最大を誇ったビザンチン帝国の大聖堂。

シヴィライゼーションIVから登場。最初は労働効率を高める遺産だったが、Vから宗教系施設に変更された。

作品 名称 必要技術 失効技術 効果
IV ハギア・ソフィア大聖堂 神学 蒸気機関 労働者の作業速度+50%
V ハギア・ソフィア聖堂 神学 - 無償の寺院 信仰+1
大預言者獲得 
VI ハギア・ソフィア聖堂 教育 - 信仰+4
伝道師と使徒の行動力+

ハギア・ソフィア大聖堂

ハギア・ソフィアはギリシア語で「聖なる叡智」を意味する。

ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルには巨大な聖堂が存在したが、532年のニカの乱で焼失してしまった。そこで皇帝ユスティニアヌスがすぐに再建を指示し、帝国の総力をあげて完成した。

中央の半球状の天井が特徴で、緻密に設計されていたものの20年程度経過して地震が頻発するとドームが壊れてしまった。以降、長い年月の間に数回ドームが崩壊することがあったが、そのたびに再建されてきた。そもそもコンスタンティノープルは比較的地震が多い場所だった。

ハギア・ソフィアにはノアの箱舟の扉、キリストが磔にされた十字架などが保管されていたとされるが、コンスタンティノーぷをカトリックやイスラム勢力に占領されると略奪され荒れ果ててしまった。オスマン帝国はこの聖堂をイスラム教のモスクに改装することに決め、十字架を取り外して4本の尖塔(ミナレット)を建設した。

以降もオスマン帝国によって修復が行われ、近年は博物館になりキリスト教の儀式もイスラム教の儀式も行わないことになっていたが、2020年にふたたびイスラム教のモスクになってしまった。ただし、礼拝が行われない時間には異教徒も入場が許されている。