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朝鮮

朝鮮

朝鮮半島地域を指す言葉としては、「朝鮮」「韓」「高麗」などがある。高麗(こうらい)は英語のKoreaの由来となった言葉で、日本でも古くは朝鮮地域のことを高麗(こま)と呼んだ。

高麗に代わって成立した李氏による王朝は、明の皇帝から「朝鮮」という国号を与えられた。このように朝鮮は基本的に中国を宗主国としてきたが、日清戦争で清を破って進出してきた日本は国号に「韓」を用いて大韓帝国とした。

第二次世界大戦後は国土が南北に分かれ、原則として「朝鮮」を用いる北朝鮮、「韓」を用いる韓国に分かれているが、両国の文化や言語は共通である。

シヴィライゼーションIIIから登場。なぜか科学先進国である。

朝鮮の登場作品

文明 初代 II III IV V VI 備考
朝鮮 - - -

朝鮮の指導者

指導者 初代 II III IV V VI 備考
善徳女王 - - - - - ?~647年
王建 - - - - 877~943年
世宗 - - - - - 1397~1450年

朝鮮の文明特性

シリーズ 文明特性 解説
V 翡翠の間の学者たち 世宗大王は書院に学者を集め、研究を奨励した。

朝鮮が好む社会制度

カースト制(王建)
朝鮮は身分社会で、特権階級にあたる両班(官僚)、次いで中人(下級役人)、常民(農民)があった。ここまでが良民と呼ばれ、この下に奴婢と呼ばれる奴隷階級があり、さらに最下位に白丁という身分が存在した。

朝鮮が好む宗教

儒教
朝鮮は儒教を国教に定め、中国の官僚制度を積極的に導入した。儒教は国民に浸透し、複雑な身分制度を作り上げることになった。

朝鮮の都市

順番 III IV V
1 ソウル ソウル ソウル
2 ピョンヤン ピョンヤン 釜山(プサン)
3 ウォンサン ウォンサン 全州(チョンジュ)
4 プサン プサン 大邱(テグ)
5 ナムポ ナムポ 平壌(ピョンヤン)
6 チェジュ チェジュ 開城(ケソン)
7 ヒャンサン ヒャンサン 水原(スウォン)
8 ウルサン ウルサン 光州(クァンジュ)
9 インチョン インチョン 江陵(カンヌン)
10 ピョンソン ピョンソン 咸興(ハムン)
11 テジョン テジョン 原州(ウォンジュ)
12 ペガム ペガム 蔚山(ウルサン)
13 マンポ マンポ 昌原(チャンウォン)
14 ケソン ケソン 安東(アンドン)
15 チョンジュ チョンジュ 公州(コンジュ)
16 サリウォン サリウォン 海州(ヘジュ)
17 スウォン スウォン 清州(チョンジュ)
18 ヘジュ ヘジュ 木浦(モッポ)
19 テグ テグ 東豆川(トンドゥチョン)
20 チンジュ チンジュ 巨済(コジェ)
ソウル
大韓民国の首都であり、朝鮮の中心都市。朝鮮王朝の首都でもあり、かつては漢城(かんじょう)と呼ばれていた。日本に併合されてからは京城(けいじょう)と改名され、朝鮮総督府が置かれた。ソウルという名前になったのは第二次世界大戦後のことだが、ソウルは「都」という意味なので新たに名付けられたとも言いがたい。
ピョンヤン
漢字では平壌(へいじょう)と書く。朝鮮民主主義人民共和国の首都。ピョンヤンの近くには高句麗の首都も存在した。朝鮮半島北部の中心都市で、キリスト教布教の中心地だっという特徴も持つ。
ケソン
漢字では開城(かいじょう)。高麗の首都であり、現在は北朝鮮と韓国の国境を接する。位置的にソウルの都市圏に属しているが、朝鮮戦争終結時に北朝鮮の支配下にあったので北朝鮮側になってしまった。このように、実はソウルは国境線にかなり近い位置にある。仮にも戦争中なのに、大丈夫なのだろうか。