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中国

中国

中国は東アジアに位置する巨大な国で、黄河と長江周辺を中心に発展してきた。

最初の中心地は中原と呼ばれる黄河の流域で、中心都市である洛陽や長安の設計は周辺国の都市開発のモデルにもされた。たびたび北方異民族の侵略を受けたが、中国の優れた官僚制度は異民族もそのまま採用することが多く、取り込んでしまうような光景も見られた。

時代が進むと中国の中心地は海沿いへと移り、北京や南京が発展するようになった。ヨーロッパ文明に後れを取った中国は植民地化された時期もあったが、やがて毛沢東率いる共産党の支配下で共産主義国家に変貌した。

このように、古代から中世にかけての中国、異民族に支配された時代の中国、帝国主義時代の植民地化された中国、共産主義国家の中国と、中国にはいろいろな姿がある。

中国の登場作品

文明 初代 II III IV V VI 備考
中国 -

中国の指導者

指導者 初代 II III IV V VI 年代
始皇帝 - - - - 前259~前210年
武則天 - - - - 624~705年
毛沢東 - - 1893~1976年

中国の文明特性

シリーズ 文明特性 解説
V 兵法 孫子の兵法書をはじめ、古代中国では戦争に勝つための研究が行われ、書物に残された。

中国の好みの社会制度

官僚制(始皇帝)
中国では古くから官僚制が発達していた。この統治機構は異民族に支配されてもそのまま維持されるほどで、複雑な階級を多く生み出した。
国有化(毛沢東)
現代の中国は共産主義国家なので、国内に存在する企業はすべて共産党の支配下にあり、あくまでその制限内においてのみ、活動が許されている。

中国の好みの宗教

道教
中国の三大宗教は、道教、儒教、仏教。道教は世の中すべてのものに流れがあるという考え方で、「風水」や「気」、「練丹術」、「陰と陽」、「仙人」などは道教を由来とする。

中国の都市

順番 III IV V
1 北京(ぺきん) 北京(ぺきん) 北京(ぺきん)
2 上海(しゃんはい) 上海(しゃんはい) 上海(しゃんはい)
3 広東(かんとん) 広州(こうしゅう) 広州(こうしゅう)
4 南京(なんきん) 南京(なんきん) 南京(なんきん)
5 青島(ちんたお) 西安(せいあん) 西安(せいあん)
6 新疆(しんきょう) 成都(せいと) 成都(せいと)
7 成都(せいと) 杭州(こうしゅう) 杭州(こうしゅう)
8 杭州(こうしゅう) 天津(てんしん) 天津(てんしん)
9 天津(てんしん) マカオ マカオ
10 大同(だいどう) 山東(さんとう) 山東(さんとう)
11 澳門(まかお) 開封(かいほう) 開封(かいほう)
12 安陽(あんよう) 寧波(ねいは) 寧波(ねいは)
13 山東(さんとう) 保定(ほてい) 保定(ほてい)
14 済南(せいなん) 揚州(ようしゅう) 揚州(ようしゅう)
15 開封(かいほう) ハルビン ハルビン
16 寧波(ねいは) 重慶(じゅうけい) 重慶(じゅうけい)
17 保定(ほてい) 洛陽(らくよう) 洛陽(らくよう)
18 揚州(ようしゅう) 昆明(こんめい) 昆明(こんめい)
19 - 台北(たいぺい) 台北(たいぺい)
20 - 瀋陽(しんよう) 瀋陽(しんよう)
北京
古くは薊(けい)、北平(ほくへい)と呼ばれた。中国の北部に位置する都市で、モンゴルに近かったので元の首都になった。その後は明や清も都を置き、現在の中華人民共和国でも首都になっている。
上海
長江河口に位置する中国の最大都市。アヘン戦争の結果、イギリスをはじめ列強の外国人居留地となった。日清戦争後に外国からの投資が集まり急速に発展した。こうして上海は「東洋のパリ」と称される国際都市になった。
南京
江南の中心都市。古くは三国志で有名な孫権が都を置き、その後は常に南朝の首都として存在し続けた。かつては建業(けんぎょう)、金陵(きんりょう)などと呼ばれていたが、明の時代に北京と対になるように南京と名称が変わった。
西安
古代から王朝の都が置かれ、唐の時代には人口100万人を擁した世界都市。当時は長安(ちょうあん)と呼ばれ、周辺の国にも影響を与えた。日本の平安京や平城京は長安を参考に設計されたとされる。西安周辺は食料生産力が低いという問題があり、唐以降は首都になることはなかった。