世界史Civ事典

アラブ帝国とムハンマド

 イスラム教の創始者ムハンマドは、アラブ帝国の創始者でもあった。

ムハンマドと啓示

 ムハンマドはメッカに生まれ、商人として生計を立てていたが、40歳頃から瞑想にふけるようになった。610年8月10日、ヒラー山の洞窟で瞑想していたムハンマドは天使ジブリ―ル(ガブリエル)から神の啓示を受けた。

 ムハンマドは布教を開始した。友人のアブー・バクルなどがイスラム教に入信したが、当時のメッカは多神教が信じられていたので、一神教の教えを説くムハンマドは迫害されるようになった。

イスラム教の拡大

 622年、ムハンマドはと信者たちはメッカからヤスリブ(メディナ)に移り住んだ。今日、622年はヒジュラ暦(イスラム暦)元年になっている。

 イスラム教ではムスリム(イスラム教徒)は共同体であるとして、ムハンマドは軍団を作り上げた。ヤスリブの支配を確立したムハンマドは、軍団を率いてメッカの軍を破った。

 メッカは630年にムスリムに征服され、カアバ神殿にあった360体の像は破壊された。イスラム教では偶像崇拝は禁止である。ムハンマドはメッカをイスラム教の聖地に定めた。

 こうしてムハンマド率いるイスラム共同体はアラビア半島全域を統一し、ビザンチン帝国に遠征を行っていたが、632年にムハンマドは亡くなった。

 イスラム共同体はムハンマドの後継者としてアブー・バクルを選出した。以降、イスラム共同体の指導者は「カリフ」と呼ばれるようなる。

 こうしてイスラム帝国は拡大を続け、キリスト教と争いを繰り広げることになる。