世界史Civ事典

不幸の原因と幸福への方策

 日本人は不幸である。世界第三位の経済大国でありながら、世界幸福度ランキングでは先進国中で最下位、そして自殺率は先進国中最も高い。

 なぜ、そんなに不幸なのか、どうしたら幸福な市民が増えるのか。

 シヴィライゼーションでは幸福管理はきわめて重要である。幸せを求めて侵略戦争が起きることも珍しくない。

不幸な市民が増加する原因

 まずは不幸な市民が増える原因を探っていきたい。

 第一の要因は、人口の増加である。人口が増えると市民は不幸になる。土地は限られているのに対して、人口が増えれば一人あたりが所有できる土地が減る。住居は狭くなり、農地が減り、食糧不足になる。伝染病が蔓延するし、いたるところで争いが起きるようになる。

 のどかな田園でゆったりとした生活を送れなくなる。まさに不幸である。

 もうひとつの要因は、戦争だ。

 戦争が起きると市民は不幸になる。ただし、これは民主主義国家に限った話で、ファシズムや共産主義を採用している国家では関係ない。

不幸な市民に娯楽を与えよ

 不幸を減らす方法はいくつも用意されている。

 まず、エンターテイナー、すなわち芸能人を増やすことだ。その都市で多くの劇団員が活動していればしているほど、市民は不幸から解放される。

 古代ローマでは皇帝は「パンとサーカス」を市民に与えることが重要だった。不幸な市民は娯楽を求めている。市民に娯楽を与えるのは、権力者の当然の責務だった。

 同様にコロシアムや動物園も、市民を不幸から救い出す手段である。

精神のよりどころを作り出す

 宗教施設も重要だ。

 この世の不幸から逃避したい市民は、神秘の力に頼るようになる。寺院や大聖堂は不幸な市民を減らし、幸福な市民を増加させる。

 日本には寺院は多いものの、大聖堂はほとんど存在しない。寺院よりも大聖堂のほうが市民を幸せにすることができるのだが、施政者はこれを理解していない。

不幸な市民は国を滅ぼす

 不幸に満ちた社会は、都市の生産をストップさせる。市民は暴動を起こし、やがて反乱軍が組織される。ある程度の不幸は憲兵隊によって抑え込むことができるが、根本的な解決にはならない。

 不幸を放置することは、国家の滅亡につながるのである。

 一方で、幸福な市民が増加すると市民は国王に感謝し、国王感謝祭が開催される。幸せな市民は熱心に働き、都市を成長させる。市民を幸せにすることが、国家が繁栄するために最も大切なことなのである。