世界史Civ事典

日本の宗教、神道

出雲大社
出雲大社 ©Saigen Jiro

 日本の宗教としてシヴィライゼーションに登場する神道は、日本で古くから信仰されてきた。

 神道はキリスト教やイスラム教とは異なり、創始者はいないし、教典も存在しない。また、仏教のように天国や地獄といった死後の世界も存在しないのが特徴。

 ただし、キリスト教などと同様に、世界の創造物語や神様は存在する。宗教というよりは、世界各地にある「神話の世界」に近い。

神道の誕生と歴史

 神道は自然崇拝と祖先崇拝が特徴で、自然発生したものと考えられている。

 その体系を整えたのは大和朝廷で、信仰が一種の宗教として認識されるようになったのは仏教の伝来後のことになる。

 言霊信仰も特徴のひとつ。よい言葉を発すればよいことが起こり、悪い言葉を発すれば悪いことが起こるとされる。そのため、日本には悪い言葉を言い換える慣習がある。

 やがて神道は仏教と融合し始めた。たとえば天照大神(あまてらすおおみかみ)は、大日如来(だいにちにょらい)と同一視された。

江戸のお伊勢参りと国家神道

 江戸時代には庶民の間でお伊勢参りの流行が起きた。

 多い年には427万人が伊勢神宮に参拝したという。お伊勢参りを咎めるものには神罰が下るとされ、伊勢神宮の周辺には芝居小屋や遊郭が建ち並んでいた。

 明治時代には神道は国家により管理されるようになった。政治と宗教を一致させるため、実質的な「国教」となった。神道と仏教は分離され、神社は国の管理下に置かれた。

 第二次世界大戦で日本が敗北すると、アメリカは神道の国家管理を禁じ、民間団体である宗教法人神社本庁が設立される。

宗教・軍事国家の日本

 こうして神道の歴史を振り返ってみると、シヴィライゼーション3の日本の志向が宗教と軍事だとしても、そんなに違和感はないかもしれない。

 戦国時代も、戦国武将たちは神社に参拝したりしているし、寺院も大きな勢力になっているくらいだった。徳川家康も神社を手厚く保護しているし、日光東照宮では徳川家康が祀られているくらいである。

今も残る神道

 今でも日本では新年になると神社に参拝する人が多いし、神輿が街を練り歩くお祭りも各地に残っている。

 厳しい労働環境で知られる日本の貴重な休暇「お盆休み」は仏教の行事と思われているが、神道にも同じような文化があり、両方の宗教が融合した結果出来上がったものと考えられている。

>